2007年8月5日日曜日

ずっとジェラシー

渋谷CLUB QUATTRO
「ボガンボローザ熱闘音楽祭~LIVE AUGUST 2007~」
【出演】BO GUMBO ROSA(Dr.kyOn/岡地曙裕/Dr.TOSH?/三原重夫/玉城宏志)
【ゲストバンド】 UNLIMITED BROADCAST /CRAZY FINGERS
【ゲスト】 吾妻光良/石川二三夫/うつみようこ  YANCY/リクオ
前¥4000 当¥4500 開場17:00 開演18:00
 ローザルクセンブルク・ラストライブから20年。ボガンボス結成から20年。この記念すべき2007年に、両バンドのメンバー5人が「ボガンボローザ」として熱い演奏を繰り広げます。豪華ゲストも参加。リクオはソロとCRAZY FINGERSの両方で参加!!

  自分が浪人生だった頃、NHKで放送されたアマチュアバンドのコンテスト番組で、ローザルクセンブルグの存在を知った。そのコンテストでローザは優勝。と にかくヴォーカルのどんとのインパクトは強力だった。審査員の1人の細野晴臣さんがトロフィーだか賞状だかを渡すときに、メンバーに対して「このコンテス トに出てくれてありがとう」といった内容の感謝の言葉を述べていたのも、すごく印象に残った。
 それからほどなくしてローザルクセンブルクはメジャーデビューを果たす。大学生になった自分は彼らのライブに2度足を運んだ。
 ローザは意外にもデビューから数年で解散。解散後すぐに、どんとがまた新しいバンドをつくったという情報が耳に入ってきた。ボガンボスというバンド名からして、相当心に引っかかった。
 京都の磔磔でデビュー前のボガンボスのライブを初めて観た。やられたと思った。悔しくて、あらを探したい気持ちになったけれど、素晴らしいもんはやっぱり素晴らしい。嫉妬すると同時に、共感もしたし、勇気づけられもした。
 キョンさんを観たのもその時が初めて。ボガンボスのライブを観る度に、どんどん洗練され、プレイヤーとしての技術も急成長しているキョンさんを見て、正直焦った。
 ボガンボスが自分に与えた刺激や影響は大きかった。今、ボガンボスの音源を聴き直すと、また当時とは違う発見や感慨がある。それは以前よりも自分が素直になれたせいでもある。
 なぜ素直になれたかと言うと、自分が年を重ねて経験を積んで心が柔らかくなったことも一因だけれど、もうひとつはボガンボスが既に解散したバンドで、どんとがもうこの世にいないということも関係しているように思う。もっと前から素直でいれたらよかったのに。
 
  この日はクレフィンでボガンボスの「Sleepin'」を、後半のゲストコーナーでボガンボスの「魚ごっこ」と「ナイトトリッパー!イェー!」を歌わせて もらう。音のでかいロックバンドで歌ったのは、ほんと久し振り。自分もお客さんもえらい盛り上がった。興奮しながら、俯瞰しているような自分もいた。
 今回のイベントを通して気付かされたことがいくつかあるけれど、そのうちのひとつは「自分はまだどんとに嫉妬してる」ってこと。
 打ち上げの席で、ある関係者が「ローザもボガンボスもどんとだけのバンドじゃなかったんだということも伝えたい」と言っているのを聞いて、この人もきっと、いまだにどんとに嫉妬しているんだなと思った。
 自分はこれから先もボガンボスやどんとから刺激を受け続けるような気がする。そして、どんとやボガンボスについて考えることによって、自分のことを考え続けるのだと思う。そういう存在が同時代にいてくれてよかった。

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