青森県弘前市 萬燈籠
「THE HOBO JUNGLE TOUR 2008」
【出演】山口 洋(HEAT WAVE)&リクオ
昨夜は函館ライブの主宰者である浜野君夫妻の自宅に泊めてもらう。朝は兼業農家である浜野君の畑で採れた野菜のサラダをいただく。これが、ものすごく香りのする美味しい野菜であった。
函館から弘前まではJRで移動。移動中の山口は、ノートパソコンに向きあいながら、ずっとキーボードを叩き続けていた。何があったのかは知らないが、彼は今、「人生やり直し、自分を見つめ直す期間」だそうで、キーボードを叩き続ける作業もどうやらその一環であるよう。
弘前駅にはライブ会場の萬燈籠とともに、この日のライブの共催者である斎藤浩さんが迎えに来てくれた。ジョイポップスというCDショップを経営する斎藤さ
んの名前は随分前から聞いていたのだが、なかなかタイミングが合わず、今まで出会えずにいた。今はCDショップを閉めて、アサイラムという音楽バーのマス
ターをしているそう。山口とは長年に渡る深い付き合いだそうで、再会を果たした両者はホントに嬉しそうだった。
浩さんはがっちりした体躯で、いかつくて、いかにもやんちゃそうな風貌ながら、どこか人懐っこさを感じさせる、人間臭いオヤジであった。
車中とリハーサル前の食事中、ダブルヒロシの会話を聞きながら、自分は、なんとなく浩さんの人物像を作り上げていった(そんなすぐにはわからんけどね)。
そして、浩さん、山口、萬燈籠のすみさんという、一癖も二癖もある3人が繋がった上でのライブというところに、自分は密かな興味を抱くようになった。オレ
と浩さんの出会いに思いのほか時間がかかったこと、山口がすみさんと初対面すること、浩さんと、浩さんの先輩にあたるすみさんがライブを共催すること、そ
れぞれに意味があるのだろうと思えた。そして、そこには一種の緊張が生まれることもある程度予想できた。
30年以上続く萬燈籠はとにか
く磁場の強い空間である。山口がそれを感じ取らないはずがなかった。ぎっしり満員の客席、強い磁場を放つ空間、ライブを見守るすみさん、浩さん、萬燈籠の
スタッフ、白石から観に来てくれたミルトンママ、さまざまな要素に影響され、さまざまな共鳴を起こして、この日も特別な夜が演出された。
闘病生活から復帰したばかりのすみさんは、まだ本調子という感じではなかった。なんだか以前より表情が柔らかくなったように思えた。
自分のオリジナル曲の「はかめき」という曲は、すみさんとの出会いが一つのきっかけになってできた曲である。「はかめく」という方言を使って弘前城の桜のあまりの美しさについて語ってくれたすみさんの表情を、自分はずっと忘れないだろう。
久し振りにすみさんと再会できて、話ができてよかった。
すみさん、また会いに来ますよ。
2次会で、アサイラムにたどりついたときの自分はかなりの泥酔状態。そんな状態で聴くウォーレン.ジボンの歌は実にせつなくて、よく沁みた。
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