長野市 ネオンホール
「THE HOBO JUNGLE TOUR 2008」
【出演】山口 洋(HEAT WAVE)&リクオ
この日から豊橋までのツアーは車移動。
車移動中は、ほぼずっとi-podからの音楽が鳴り続けている。考えてみれば、最近こうやってじっくりと音楽に耳を傾ける時間もなかったように思う。
車移動だと、他の移動手段に比べて、山口と会話する時間も多くなる。同じ人間と、何日も続けて、これだけたくさんの会話を交わすこともそうそうない。
山口が自分自身を見つめ直す時期だとすれば、彼と時間を過ごすことで、おのずと自分も自身を見つめ直す機会を得ているように思える。
彼とは同世代であるだけでなく、育った家庭環境にも共通点が多い。メンタリティーも共通する部分がある一方で、相当に違ったキャラの2人でもある。これだけ似ていて、これだけ違うというのが面白い。
自分は山口程の理想主義者ではないなと思う。多分、いつからか、理想に走り過ぎることを自制するようになった気がする。「常にこうありたい」という縛りから自分を解放させてあげたくなったのだろう。
「流れてゆく」ことの自由さを求める一方で、流されすぎることで自分が失ってゆくもの、失ったものもあるのだろうと思う。ある知り合いから
「リクオは寅さんの方向に行き過ぎているかも」というようなことを言われたこともある。
山口とツアーして、彼の姿を見ていると、こういうことを考えさせられるのである。
長野は30度を超える暑さ。「ああ、もう夏なんだな」という実感。
ネオンホールはいつ来ても懐かしく感じる場所だ。この懐かしい空間に、主催の高木君やネオンホールの小川君がお膳立てを整えて、旬の熱気を用意してくれた。もちろん、それに応えないわけがない。
高木君は、かっては東京に住み、メジャーレコードメイカーで働いていそうだ。業界の中で挫折を経験して地元に戻った彼は、今再び、「どこまでもピュアに音楽に向き合うことで、どれだけ人と繋がれるのか」という挑戦を始めているようだ。
こういう人間がいてくれないと自分達は成り立たない。
ありがとう。
★打ち上げにて
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