2008年7月6日日曜日

島田が泣いた日

兵庫県加古川市 ダイニングカフェ Cecil(セシル)
「THE HOBO JUNGLE TOUR 2008」
【出演】山口 洋(HEAT WAVE)&リクオ
 3日連続ライブはやはりきつい。そしてこの暑さである。
 自分は疲れると、話すのが面倒になって無口になりがちである。こういう時は開演までは無理をしない。なるべくスイッチをオフにしておく。
 山口が前回セシルでソロライブを行った時は、PA設備が整っておらず、音響的に苦労したらしく、その日の打ち上げで、ギャラの一部をPA設備の寄付金として置いて帰ったそうだ。
  その心意気に応えて、セシルは新しいPAシステムを揃えてこの日のライブにのぞんでくれた。しかし、いかんせん、スタッフがその新しいシステムをまだうま く使いこなせず、当日のリハーサルも色々と手間取り、随分と時間がかかってしまった。本番を迎えるにあたっての音響状態は決して万全とは言えなかった。
 そして本番の前半では、ギターの音が出なくなったり、静かなギターソロの最中に、厨房でコップが落ちて大きな音がなり、演奏が中断されたり、さまざまなトラブルが続いた。山口はライブ中に、これらの現象を「セシルの呪い」と命名。
 ライブは「セシルの呪い」をもネタにして乗り越え、えらい盛り上がりなった。この日も、ライブの後半でお客さんが総立ち。山口風に言うならば、「この日たどり着いた場所はまぎれもなく『LAND OF AHO』」である。
 前日はヒロシが壊れ、この日はオレが壊れた。自分の中のワイルドネスが暴走して、レッドゾーンを超えた。ここまでせんでもええのに。
 アンコールを終えて楽屋に戻るとすぐに、セシルの代表島田君が、泣き顔で挨拶に来てくれた。島田君の心意気とこの日のライブへの思いは、オレと山口にも、客席にも、伝わっていた。だからこその「LAND OF AHO」である。
 一旦火のついたワイルドネスはなかなか冷ますことができない。だから打ち上げでも盛り上がってしまうんである。




★ヒロシの前でファイティングポーズをとる島田君。

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