リクオ・アルバム発売記念ライブ・ツアー「リクオ&ピアノ」
場所:神奈川県藤沢市片瀬海岸 虎丸座
【スペシャルゲスト】斎藤有太/YANCY
「リクオ&ピアノ」は今の自分の暮らしが多いに反影された作品だ。レコーディングは、自宅からチャリンコで7分の海沿いのライブホール、虎丸座を借りて
行われた。江ノ島の海を一望できる最高のロケーションの中、日中は自然の力を借りて、深夜にはアルコールの力を借りたりしながら、風通しの良い環境の中
で、心地よいエネルギー循環を感じながら作業を進めることができた。
約2年前に海のそばに越して来てから以前よりも五感のバランスがよくなった気がする。チャリンコで5分行けば海があり、チャリンコで10分行けば飲屋街があるという環境は今の自分にとても合っていた。
アルバム発売記念ライブの会場の一つに、レコーディング場所の虎丸座を選んだのは、自分にとってはごく自然な成り行きだった。
来てくれるお客さんに アルバムに収めた空気と冬の江ノ島をぜひ感じてもらいたかったのだ。江ノ島の景色は空気が乾いて晴れた日の冬が一番美しい。
当日は快晴に恵まれた。日中は気温が上がり潮風が心地よかった。人出も多くたくさんの鳶が空を待っていた。この日の夕陽も素晴らしかった。リハーサル中の虎丸座からも色っぽい富士山のシルエットと最高の夕陽を拝むことができた。
レコーディングに使用した2台のピアノは季節を越えて微妙にその音色とタッチを変えていた。そして自分もレコーディングを経て、年を越えて何かが変化していた。その互いの変化がとても新鮮だった。
ゲストに同じピアノマンの斎藤有太とYANCYが加わると、さらに新しい世界がひらけた。クレイジーフィンガーズではさんざん同じ舞台に立っているのだ
けれど、こうやってグランドピアノでじっくりデュオ演奏する機会は今迄なかった。お互いにクレフィンのときとは演奏のアプローチが変化した。一音への思い
入れが深まって、相手の奏でる音が目に見えるような感覚。
満席の会場の盛り上がりはホームのそれだった。この日は湘南以外の各地からもお客さんが多く集まってくれていたと思うけれど、この街の開放的な空気をこの日のライブで感じてもらえたんじゃないかと思う。
さまざまな要素とコラボレートしながら、たくさんの力を受け取って、こういう空間をコーディネイトできたことが嬉しい。
この街に越してきて、「リクオ&ピアノ」というアルバムを残せてよかったなと心から思う。
さあまたすぐに旅暮らし。
こんどは九州。長崎、福岡、熊本、鹿児島の皆さん、よろしく。
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