2008年4月9日水曜日

モザイク体験

東京・吉祥寺STAR PINE'S CAFE
★奇跡の来日公演、再び!! Mozaik Japan Tour '08
~アルバム『Changing Trains』発売記念ツアー
[ゲスト]山口洋(HEATWAVE)、リクオ
 モザイクの演奏は圧倒的だった。世界各地のトラッドを融合させたサウンドは懐かしさや素朴さ以上に、ある種の緊張感があって、気楽な感じでは聴けなかった。伝統維持と伝統破壊、進行形のトラッドをクリエイトしようとする高い志を感じた。
 自分と山口はこの偉大なおっちゃん達のゲストとしてオープニングで演奏させてもらった。ソウルフラワーユニオンの英ちゃんのコーディネイトである。
 この日の山口はステージであまり余裕をみせなかった。かっこつけず、遊びの部分を排して、ただ演奏に集中する姿に、とても触発された。
  自分もステージでは、客席を意識して多いにパフォーマンスする方なのだが、ステージ上で一番求めているのは、自意識をなくし、客席への意識を超えて、目に 見えない何かと共鳴する瞬間、大げさに言えば天に通じる瞬間である。それがあった上でのエンターテインメントである。だから特に最近、演奏している時は遊 びが過ぎないように心がけている。
 モザイクの存在が、山口に大きな刺激と緊張を与えたことは明らかだ。やはりこういう瞬間、こういう緊張感、こういう集中力を大切にしなければと、あらためて思った。
 この日は何人もの知り合いと再会できたことも嬉しかった。友部正人さん&ユミさん夫妻にも久し振りに再会。2人ともかなり酔っぱらってご機嫌だった。ユミさんからは「あんた振り幅つけ過ぎや」と言われる。

2008年4月6日日曜日

入間SO-SO1周年

埼玉県 入間市 MUSIC CAFE SO-SO 04-2966-1036
「MUSIC CAFE? SO-SO 1st ANNIVERSARY~ROLLING STONE GATHERS NO MOSS!~」
「THE HOBO JUNGLE TOUR 2008」
【出演】山口 洋(HEAT WAVE)&リクオ
オープニングアクト:笹倉慎介
 SO-SOがある一帯は、PHAIと呼ばれていて、元進駐軍住宅街、いわゆる米軍ハウス街。この場所にさまざまな人種が集まり、ゆるやかな繋がりからなる一種のコミュニティーが形成されている。
  川越で鶴川座というライブハウスをやっていた酒井君&さっちゃん夫妻がここに越して来て2年、お店をオープンさせて1年。その間、この狭い一帯に、ロケー ション・スタジオ、レコーディング・スタジオ、雑貨屋、カフェ、レストラン、パン屋さんなんかが次々にオープンして、PHAIは随分と賑やかな通りになっ た。
 1年前にお店のオープニングライブをつとめたのもオレと山口だったのだが、去年に比べると山口が随分と居心地良さそうにしているのが、印象に残った。この1年間でSO-SOも山口も、多分オレも変わったのだ。山口も言ってたけど、酒井君はいい顔になった。
  この界隈に住む多くの人達にとって、SO-SOは今やなくてはならない場所のようだ。SO-SOの魅力にひかれて、遠くから通う人達もいる。この2日間、 いい笑顔をたくさんもらった。集まった人達は皆心からSO-SOの1周年を祝福し、リラックスしながらこの空間を存分に楽しんでいるように見えた。酒井君 とさっちゃんの今までの苦労を知っているだけに、ほんとよかったなあと思う。

 オープングでギターの弾き語りを聴かせてくれた笹倉慎介君はPHAIの住人。この若者の才能が多くの人に知れ渡る日が、そう遠くない時期にやってくるかもしれない。

 この1年でさまざまなものが繋がり、形になっていったことを確認できた2日間だった。
  
 これからもお互い懲りずに、焦らずやっていきやしょう!
★SO-SO近くの公園にて



2008年4月4日金曜日

撮影

 6月発売のシングルのジャケット写真のためのロケ撮影を某公園とスタジオの2ヶ所で行う。天気に恵まれて、絶好の撮影日和。昼間っからビール飲みながらリラックスして撮影。
 リラックスしすぎたのか、買ったばかりの眼鏡をどっかに忘れてしまう。
これが見つからないんやな。トホホ。

2008年3月28日金曜日

季節のせいなのか?

和歌山県田辺市 ウツボムーン
 大阪から田辺までのJRはよく揺れた。少し酔った。
 ウツボムーンに着いたらマスターのためさんが、オレのためにプロレス本を何冊も用意してくれていて、持って帰れと言う。ためさんも大のプロレスファンなので、しばしプロレス談義。昭和のプロレスは間や溜めがあってよかったなどという話。
 昔、有山さんとよく田辺に来ていた頃は、お客さんは男性おっさんが中心だったけれど、最近は若い女性が中心。おっさんばっかりよりいいけれど、あのガラの悪い乗りもちと懐かしい感じ。
 
  最近、自分の演奏に向かう気持ちに少し変化がある。なんか内向的というか、客席のずっとずっと向こうを意識している感じというか。一音一音、味わう感じと いうか。まだうまくコントロールできないのだが、明らかに何かを探っているというか、つかみつつあるというか。う~ん、これは、今だけの感じなんやろか? いや、もっとつきつめたいな。客席にはどう伝わっているんやろ?
 もしかしたら季節のせいもあるかも。自分は、環境に作用されやすい人間だ。

2008年3月27日木曜日

有山な夜

大阪 Rain Dogs
ありやまな夜だatRAIN DOGS Vol.6
【出演】有山じゅんじ ゲスト:リクオ
 2日間のレコーディングの後またツアーに戻り、大阪へ。

 有山さんは自分の師匠みたいな人である。
  出会った頃は、こういう自然体で、力の抜けた、明るくて、適当で、わがままな人になりたいなあと憧れた。付き合いが続くうちに有山さんが抱える葛藤に気付 いたり、過去のさまざまな経験を話してもらうことで、色んな体験と変遷を経て今の有山さんがあるということを知るようになった。自然体を身につけるという のは、結構大変な洗練の作業が必要だ。適当にやるというのは、程よくいい塩梅ということだ。わがままが許されるのは、相手の心をほぐすことのできる人徳が あるからだ。
 有山さんの心の中には今も、とても柔らかくてもろい部分がある。けれどその部分を人に押し付けることは決してしない。有山さんの歌 は人の心の柔らかい部分にやさしくそっと触れてくれる感じ。「あとは好きにしたらええやん」「しゃ~ないやん」とやさしく突き放してくれれる感じも好き。
  この日はステージで、がんばらなかった。多分、有山な夜だったからそうなった。そうしたらいい感じで音楽の神様が降りてきた。有山さんとのセッション曲は たくさん用意していたのだけれど、予定の曲をまだ残したステージの後半で、有山さんが「今日はここらへんで終わっておこう」という。自分もそれで納得だっ た。ここまでとてもいい流れできて、これ以上、無理に盛り上げる必要はないと思えた。この感触を大切にこの日のライブを終えたいと思った。
 師匠、またよろしくです。

2008年3月23日日曜日

白石にて

白石市八幡町 カフェミルトン
~milton again 山口洋(HEAT WAVE)&リクオ~
 ミルトンのことは、以前から人づてに聞いていて、皆とてもいいお店だと言う。何度もライブをやっている山口洋も音楽の神様が降りてくる場所だと言う。
  去年の年末、山口と東北をツアーしたときに、ミルトンママが郡山といわきのライブをわざわざ観に来てくれた。いわきのライブの後はママにも打ち上げに参加 してくれて、アイリッシュパブスタイルの飲み屋に行き、皆で大騒ぎした。ママはとてもオープンで明るい人だった。素直な気持ちで人生を楽しもうとしている 感じが素敵だと思った。そのときに、大手術を直前に控えたKちゃんも一緒だった。若干20歳過ぎのKちゃんは、不安、葛藤、苦しみの中で、自分の置かれた 状況を受け入れ、感謝の気持ちを忘れず、この瞬間を存分に楽しもうとしているように見えた。そのとき自分は、また彼女と再会しなくちゃいけないという気持 ちになった。
 ミルトンでの2daysはKちゃんの退院復帰祝いの意味も込めて企画された。けれど、とても難しい手術であると聞いていたから、彼女が本当に復帰できるかどうかは、誰もわからなかった。つまり願いを込めて企画されたライブだったのだ。
 手術は無事成功し、その後のつらいリハビルを乗り越えて、Kちゃんは先日退院。ライブ当日、元気な姿でミルトンに現れてくれた。あとは、与えれた瞬間を皆で楽しむことである。
  ミルトンには初めて訪れたのに、そんな感じがあまりしなかった。自分が何かとゆるやかに繋がっているような心地よさを最初から感じてリラックスできた。初 めて会ったマスターは、どこかとぼけていて、力の抜き加減がいい塩梅。こういう人って、一緒にいて楽。山口が、お店に来たときからとてもくつろいでいる様 子なのも印象に残った。
 2日間のチケットはソールドアウト。お客さんは皆暖かく、会場にはエネルギーが充満していた。ミルトンが積み重ねて来た10数年の歴史が、こういう空間を育んだのだろう。
 自分や山口をミルトンにつなげてくれたMレコードのMさんは、腎臓結石を押して会場へやって来てくれた。郡山からはラストワルツのマスターとMちゃん、仙台からはお調子者のT、ディスクジョッキーのMさん等も来てくれた。いろんな人達がミルトンに集まって来た。
 新しい出会いあり、劇的な再会ありの、素敵な2日間だった。
 打ち上げの席で、自分が率先してバカをやって盛り上げるのも好きだけれど、この日のように楽しそうに盛り上がっているみんなを眺めているのも、いい感じ。
 また戻ってくる場所ができたなあ、と勝手に思っております。
 感謝。
 さあ、明日からまたレコーディング。





2008年3月20日木曜日

下北沢へ帰る

下北沢 ラ.カーニャ
 豊橋から自宅に戻らず、キャスター付きの旅行バッグを転がしてそのまま下北沢ラカーニャ入り。
 ラカーニャは音楽関係者がよく集まる飲み屋で、週に1、2回の割合でライブも行われている。自分もボトルをキープするぐらいの常連客。ライブをやらせてもらうのは1年半振りくらいかなあ。
  昨日豊橋で打ち上げをしていた時に、100人キャパ未満の飲み屋で、くだけた雰囲気の中演奏しているところを、映像に押さえておきたいなと思い立って、急 遽知り合いの映像チームに電話して撮影をお願いする。PAの藤井さんにもプロトゥールスで録音しておいてもらう。これからは色んな映像を記録しようと思っ ていて、ツアー先でもカメラを回す機会を作るつもり。
 久し振りのツアーを経て開放されている自分と、まだレコーディングの途中で表現者としての 自己に向き合っている緊張感のある自分、2人の自分がブレンドされたようなステージになった。よくしゃべり、よく歌い、よく飲んだ。演奏中は、客席のその 向こうの目に見えない何かとのつながりをより意識していた感じ。こういう集中力は維持していきたいもんだ。
 ライブの後にマスターの岩下さんから関心した様子で「リクオちゃん、ほんと増々しゃべりに磨きがかかってるなあ」と言われる。演奏もよかったでしょ!




★大熊寮氏撮影