2009年4月12日日曜日

24年の歳月を経て

兵庫県加東市 Coffee&Restaurant PINK HOUSE
「リクオ Live ~はかめき~桜の下で君を想う」
【Opening Act】@way(アウェイ)
 ライブで初めてギャラを受け取ったのは大学1回生の春だった。場所は社町(今の加東市)という兵庫県の片田舎にある喫茶店。当時の自分はまだ歌いはじめておらず、ロックバンドのキーボード奏者としての参加だった。
 この日のステージのことは実に印象に残っている。この時の体験で、自分はいろんなことに味をしめたんではないかと思う。ライブがこんなに楽しいもんだとは、それまで知らなかったのだ。はじめてギャラをもらって、ちょっと誇らしい、得意げな気持ちだったのを覚えている。
  実はその時に自分達を加東市に呼んでくれた人物こそが、この日のライブを企画してくれたWalk onの森本さんなのだ。森本さんは、オレがCDデビューした後も、何回も地元加東市でライブを企画してくれた。そして、24年の歳月を経た今も、こうやっ てこの街に戻って来れることを心から嬉しく思う。
 この日は、地元の人達を中心に子供からおじいさんまで、老若男女と言いたくなるくらい幅広い世代の人達が集まってくれてた。子供やおじいさんの素直なリアクション、素朴な笑顔が自分を幸せな気持ちにさせた。
 ピンクハウスのグランドピアノと自分との相性はとてもよかった。おかげでじっくりと演奏に集中できた。
  オープニングで演奏してくれた@wayの2人は姫路在住、琴線に触れるメロディーとハーモニーが魅力のアコースティックデュオ。年を聞けば2人ともまだ 19歳だと言う。ということは自分が加東市で初ライブを行った当時、2人はまだこの世にも存在していなかったわけだ。はあ~。
 現在の日本のポッ プミュージックは世代間断絶がかなり進んでいるように感じるけれど、音楽は元々世代を超えて繋がる力をもった表現だと思う。年の離れた@wayの2人と も、互いが表現を続けてゆく限り、きっとさらにリンクできる時期が来るのではないかという予感を持った。彼らとの再会も楽しみにしていたい。

 Walk onは加東市周辺の音楽文化活性化を目指して定期的にライブイベントを企画しています。来月は杉瀬陽子、笹倉慎介、酒井ヒロキという若い世代のシンガーソングライターがジョイントライブを行うそう。
 この組み合わせ、相当興味深い。オレも観てみたいな。お近くの方はぜひ。

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