代官山 晴れたら空に豆まいて
ソウル・フラワー・アコースティック・パルチザン(中川敬・リクオ・高木克)
アコパルツアー最終日。
リハーサル前の会場で、お店のスタッフがステージのグランドピアノを丁寧に拭いてくれていた。何気ない光景ではあるけれど、こういう気遣いが嬉しい。
今回のツアーでグランドピアノを演奏するのは、この日が初めて。やはりデジタルピアノを弾くよりも、弾き応えがあって楽しい。音色やタッチだけでなく、
あのルックス、フォルムにも惚れ惚れする。女性のくびれを思わせる曲線にぐっとくる。特に反射板を全開にした姿は実に艶かしい。ほんと色っぽい楽器だと思
う。
会場は大入りでライブは最終日にふさわしい理想的な盛り上がりになった。3人の演奏の集中力も高かった。
中川君とは今回のツアーを通して互いの音楽的理解をより深め合ったという実感がある。彼の普段のものの考え方やリズムに対する認識と、自分のそれとは違
いがある。それは当然のことなのだけれど、彼のぶれのない姿勢がその違いをより明確に意識させてくれる。個性の違いを意識した時点から、どちらかに歩み寄
るというのでもなく、互いを尊重し合いながら新しいグルーブを一緒に生み出して行くという作業は、ソロの時とはまた違う面白さがある。
克ちゃんの演奏はアコパルに新しい風景をもたらしてくれた。彼のすれることのない素直な姿勢に、演奏者としての伸びしろを大いに感じた。
そして明後日から沖縄である。
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