陽気に誘われて、ぶらりと三浦三崎港まで出かける。藤沢からだと電車で2時間くらい。意外と遠い。
目的の一つは、美味しい魚を食べること。そしてもう一つの目的は、かってYMOのブレーンだったり、BOOMのプロデュースを手掛けるなどして音楽業界
の真ん中にいたFさんが、東京を離れ三崎港で始めたというカフェ「ミサキプレッソ」を訪ねること。Fさんの近況を教えてくれたのは山口洋。彼も最近、三崎
港を訪れて偶然Fさんに再会したのだそう。
Fさんは自分の突然の訪問をとても歓んでくれた。結局、日中からワインを開けてもらって一緒に飲み始め、閉店時間を過ぎても飲み続け、いろんな曲を聴きながら、たくさんの話をさせてもらう。
Fさんは2年前から地元の児童合唱団「かもめ児童合唱団」のプロデュースをしていて、その音源も聴かせてもらう。児童達が地元にゆかりの深い北原白秋の
作品や70年以降のポップミュージックなどをカヴァーしていた。「I Love You
ok」のカヴァーは笑った。エネルギーに満ち満ちた破壊的とも言える歌唱。自分はFさんが歌詞を担当し、彼らのために書き下ろされた曲が一番胸にきた。プ
ロデュースを超えた思いが凝縮されていた。
Fさんと話していると、彼がこの場所に隠居したのではなく、辺境から何かを発信しようとしていることがよく伝わってきた。いい時期に出会えたように思う。
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