石田長生3Days Hit!サニーナイト 場所:大阪 心斎橋 JANUS 【出演】石田長生/藤井裕/リクオ 今月2度目の大阪。大阪を離れて14年になるけれど、いまだに大阪での仕事が多くて、しょっちゅう通っている感覚。 この日は、同じ関西育ちで、一回り世代が上のギタリスト&シンガー、チャーさんとのBAHO、ソロアーティスト、さまざまなセッションでも活躍する石田 長生さんのライブにゲストで出演させてもらう。もう一人のゲストは石田さんの盟友でもあるベーシスト&シンガーの藤井裕さん。アマチュアだった学生の頃か らお世話になっていた先輩2人に囲まれてのライブということで、とても感慨深い夜になった。 この日のライブ会場JANUSは今年オープンしたばかりのお店。大きさはクアトロくらいなのだが、ステージが低くて客席が身近に感じる。客席後方には バーカウンターがあって、くつろげるソファー席も用意されていて、大人対応のライブハウスという感じ。飲食も充実している。下北沢のガーデンといい、スタ ンディングでキャパ500人を超えるライブハウスで、こういうスタイルのお店が出て来たことはとてもいいと思う。どちらのお店もミラーボールがあるのが嬉 しい。 JANUS店長のムーちゃんは、元々十三のライブハウス、ファンダンゴの名物店長だった女性で、自分とは学生時代からの付き合い。いい音楽を聴けば、す ぐに踊り出すファンキーな乗りは、昔のまま。ブッキングマネージャーの津田さんも、元々梅田にあったライブハウス、バーボンハウスにいた人で、学生時代か らの付き合い。 つまりこの夜は、音楽を通じて20年を超える付き合いの関西人が再会する場でもあったのだ。お客さんとして来てくれた落語家の桂あやめさんとも、久し振りに再会。自分とは同い年。とてもお元気そうだった。 本番では石田さん裕さんと8曲をセッションさせてもらう。とても楽しくて、印象に残るセッションだった。ステージ上で石田さんから「リクオ、腕上げたなあ」と言われる。 藤井裕さんは、ベース奏者、セッションマンとして一時代を築いた人だけれど、50代の後半になって清志郎さんプロデュースの元初のソロアルバムを発表。 今はシンガーソングライターとしての音楽活動を主にしている。50代になってから、これくらい劇的に活動スタンスを変える人もめずらしいし、すごいことだ と思う。 石田さんも裕さんも、音楽性は幅広く雑多。どんな切り口で演奏してもスタイリッシュにはならず、イナタサがあって、本人のルーツ、育ち、人間臭さが伝わってくる。2人は音楽に対して増々ピュアになっていっているように感じた。 10数年前、酒の席で一緒させてもらった時に石田さんが自分に漏らした言葉がずっと忘れられずにいる。 「オレは野垂れ死にするような気がする」 その時の石田さんは、冗談を言っている様子ではなく、かと言って先を悲観しているようにも見えなかった。自分はその言葉にある種の覚悟を感じ取った。 裕さんは音楽以外のさまざまなものを捨ててきた。大げさではなく常に死と向き合った生き方をしている人なのだと思う。 ブルーズの神様はこういう覚悟を持った表現者に降りてくるのだろう。 石田さんも裕さんも生き様が音に表れている。二人の表現は、これから増々味わい深いものになってゆくに違いない。自分もそうありたいと思う。 | |
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2010年5月30日日曜日
覚悟
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