2010年4月8日木曜日

牧草地と森林に囲まれて廃校ライブ

北海道 虹別 COMFORTABLE SPACE 月の森(旧中虹別小学校)
 快晴。
 午後の出発までの間、海沿いと町を散歩。冷たく乾燥した空気が気持ちよく感じられた。耳は凍えたけど。
 常呂町のしんやさん夫妻が、この日のライブの主催者である永井さんと待ち合わせている美幌峠まで、車で送ってくれる。道中の景色がホント素晴らしかっ た。遠くに姿をあらわした知床半島は実に幻想的。美幌峠から見下ろした屈斜路湖は自然の大パノラマ。絶句するほどの美しさだった。
 美幌峠から車で40分程、酪農地帯のど真ん中にある廃校がこの日のライブ会場。回りは雪に埋もれた牧草地と森林。人を全くみかけない。自分がツアーした中でも最も辺鄙な場所だろう。
 この廃校「月の森」の管理者Nさんは、カメラマンでもあり、近くの西別川の写真を撮り続けているそう。リハーサル後、彼の写真集を見せてもらう。永井さ んが撮る西別川の自然は寄りのショットが多く、見ていて、まるで生物の細胞や粒子を顕微鏡で覗いているような、生物や自然の起源をたどってゆくような不思 議な気分にさせられた。
 どこからか人が集まってきて教室は満席になった。前回来た時にも日記に書いたように思うけれど、お客さん全員狸が化けてるんじゃないかと想像させるくらい、現実感が希薄で、不思議な感覚。
 打ち上げもそのまま教室に残って、地元の人達と交流。色々な話を聞かせてもらう。
 隣町の町内会長さんの葬儀改革の話なんてなかなか聞かれへよな。町に葬儀屋がないので、町内会が葬儀を取り仕切るのだけれど、その葬儀のやり方をどう改革してきたかという話。
 乳牛牧畜の牛は放牧するもんだと思っていたら、一生牛舎に閉じ込めたままの場合の方が多いそう。乳の出なくなった牛は食肉として屠畜業者に回されるそ う。屠畜として移送される牛は、牛舎を離れる際、抵抗はしないけれど涙目になるそう。そうすると牛舎の他の牛達が一斉に鳴き出すのだそう。
 他に、北海道で採れる小麦と輸入小麦の違いとか、このあたりにアイヌの大酋長がいた話とかetc. 
 打ち上げのあとは、そのまま教室に宿泊。ぽっとんトイレ、久し振りやったなあ。

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