2010年4月3日土曜日

白石ミルトンでユーミンを歌い、神様について考える 白石市八幡町 カフェミルトン

白石市八幡町 カフェミルトン
 藤沢から東京駅を経由して新幹線で白石へ。車窓から見える満開の桜が、序所につぼみに変わって行った。白石は予想以上に寒かった。こちらの桜開花は4月の半ばを過ぎてから。
 ミルトンとの付き合いはまだ2年程なのだけれど、ママとマスター、森田さんのお母さん等に笑顔で迎えられて、帰って来たなあという気分。調律中のピアノ の音色を聴きながら、カレーとコーヒーをいただき、リハーサルが始まるまでの時間、ゆっくりと会話を楽しむ。ツアー中のこういう時間が好きで、早めに会場 入りすることが多い。
 自分は、弾き語りライブの場合、普段はリハーサルにあまり時間を費やさないのだけれど、この日は会場時間が過ぎたことにも気付かずに、ピアノを弾き続け た。音を出しているうちに普段ライブでやらない曲を色々と弾いて歌ってみたくなったのだ。ミルトンに住む音楽の神様が自分をそんな気にさせてのかもしれな い。
 最近のライブでは「リクオ&ピアノ」に収録されている、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」をほぼ毎回演奏している。この日のミルトンの空間には、この曲がよくはまった気がした。
 歌の中でユーミンが歌う「神様」とは、キリスト教やユダヤ教、イスラム教のような一神教の神様ではなく、自然のさまざまにやどる多神教の神様をI意味し ているように思う。日本には四季があって自然からの恵みが豊かだからこそ、こういう宗教観が生まれやすかったようだ。一神教を否定する気持ちはないけれ ど、さまざまに神様が宿るという発想は大らかになれていいなと思う。
 自分は、特定の信仰を持たずに生きてきたけれど、信仰そのものを否定しているわけではない。一神教を信仰する誰かの宗教観を聞いて、共感することもあ る。そういう人達にとっての信仰は、依存のためでなく、心を開き自立に向かうために存在しているように感じる。彼らは他人を脅したり、ひれ伏させたり、共 依存関係をつくろうとはしない。いつまでも問い続ける姿勢をなくさない。自分には、神様に頼り過ぎること、依存し過ぎることが、世の中のさまざまな不幸を 招いているように思える。
 この日のライブではアルコールの神様に頼り過ぎたお客さんが若干1名。彼は恐らく翌日、二日酔いと後悔の念に悩まされたことだろう。オレも時々あります。

 この日もミルトンならではのライブになった。曲によってはアレンジがいつもとは随分変化した。数年振りに演奏する曲も数曲。とても新鮮な気持ちで演らせてもらった。
 前日がマスターの誕生日だったので、アンコールでお客さんと一緒にハッピーバースデーを歌って祝福。打ち上げではシャンパンとワインが何本も空いた。
 いい夜でした。

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