北海道函館市 喫茶「想苑」
北海道ツアー最終日。汽車で札幌から函館に向かう。体が重い。車中何度もウトウトしながら、その度に汽笛で目が覚める。1週間で6ヶ所公演というのは、
やはりきつい。けれど函館に着いて、ホタテ&イクラ丼+シャケハラス定食を食べたら、なんだか急激に元気が出てきた。
会場入りする前に、主催者の浜田夫妻が車で立待岬に連れて行ってくれる。アイヌ語でヨコウシ、待ち伏せするところ、つまりここで魚をとろうと立って待つ、に因むそう。すごく風が強かった。
「想苑」は
函館山の麓、函館公園の前にある50年続くジャズ喫茶。ここのグランドピアノの鳴りと会場の響きは素晴らしい。鳴りがあまりにも良いので、前回に続いてピ
アノにはマイクを立てなかった。弾けば弾く程、自分になじんでくる感覚があって、1回のステージで別れるのが残念に思える程。
チケットはソールドアウト。ツアー最終日にふさわしい盛り上がりになった。曲を一緒に口ずさむお客さんが多かった。
アンコールが終わったらクタクタだった。出し切ったという感じ。
この日も打ち上げで地元の人達と色んな話をした。ツアー中は、たくさんの人達と出会って、さまざまな話を聞かせてもらうけれど、毎日ツアーを重ねる中で、その多くを忘れていってしまう。もったいないなと思う。反芻する時間も必要だ。
自分が地方で出会う人達は、その町では異端的な存在であったり、他の町から移り住んできたという人が多い。けれど彼らの多くは孤立しているわけではな
く、横のつながりを築き、地域に根付こうともしている。この日のライブ主催者、浜野くんもそんな一人だと思う。
異端者やよそ者であったり、そのような視点を持っている存在が、地域を活性化させるのかもしれない。
充実した1週間だった。
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