キャロル.キングとジェイムス.テイラーのジョイントコンサートを日本武道館で観た。
素晴らしいステージだった。
ギターにダニー.コーチマー、ドラムにラス.カンケル、ベースにリーランド.スカラーというファンにとってはたまらないサポート陣。選曲はお客のニーズ
に完璧に応える往年のヒット曲メドレー。けれど営業的なニオイは全く感じなかった。ステージの人間が自分達の役割を自覚した上で、邪念を捨て、心から楽し
みときめいて演奏しているのが十分伝わってきた。広い武道館の2階席から観ていて、ステージがとても近く感じられた。
10代、20代の頃からの音楽仲間が、60代半ば後半を迎えても充分現役で、こうやって日本にまで来て一緒に演奏できるなんて、ほんと素晴らしいなと思う。
自分は今回のボブ.ディランの来日公演を観ることができなかったけれど、キャロル.キングとジェイムス.テイラーのステージとは対照的な内容だったよう
だ。聞くところによれば、ディランはほとんどの曲でギターではなくオルガンを弾き、演奏された曲すべてのメロディーは、原型をとどめない程変化していて、
曲のアレンジもライブ毎に変わっていたそうだ。ディランを知る人なら、その態度を意外には思わないだろう。
ときめきと共鳴に至るプロセスは人それぞれ。自分にはキャロル.キング、ジェイムス.テイラー、ボブ.ディランそれぞれのあり方が素晴らしいと思える。3者はきっと自分の役割を自覚的しながら我が道を進んでいるんだろう。
行ってよかったなあ。
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