2008年5月30日金曜日

廃校ライブ

北海道 虹別 COMFORTABLE SPACE 月の森(旧中虹別小学校)
 釧路から、釧路湿原のど真ん中を走る釧網(せんもう)線に乗って、摩周駅下車。駅まで迎えに来てくれた永井さんらと駅前の定食屋で昼食に豚丼を食べた後、会場入りする前に、車で摩周湖まで連れて行ってもらう。
  摩周湖は火山の中央部が陥落して水がたまることによって生まれた湖で、世界有数の透明度を誇っているそう。「霧の摩周湖」という歌があるくらいに、その景 色がすっぽりと霧に覆われてしまうことが多いそうだけれど、この日は午後から晴れ間が広がりはじめ、実に幻想的で美しい景色を拝むことが出来た。

  この日のライブ会場「月の森」は、酪農地帯のど真ん中、回りは牧草地や森が広がるばかりの相当に辺鄙な場所にあった。元々小学校だったスペースを、この日 のライブの主催者である永井さんが借り受けて、改装を加え、数年前から、イベントスペースとして活用するようになったそうだ。今も外観は、学校そのまま。 色んな場所でライブをやってきたけれど、廃校でのライブははじめて。
 開演前、回りの牧草地をのんびりぶらぶらと散歩していたら、放し飼いにされていた2匹の番犬に吠えられ、追いかけられるはめに。

 陽が沈んだら増々冷えてきて、4度まで気温が下がる。もちろん暖房なしには過ごせない。冬やんけ。
 こんな辺鄙な場所に、人が来るんかいな?と心配していたのだが、開演の頃には、ちゃんと席が埋まった。地元の人だけでなく、隣町や遠方から観に来た人も多かったようだ。ライブは校舎の中の職員室だった場所で行われた。
 演奏していて、自分が童話の世界にいるような、不思議な気分になった。
お客さんは実はみんな狐や狸が人間に化けているんじゃないか?そんなことを妄想したりした。
 
 ライブの後も廃校で打ち上がり、地元の皆さん(主に酪農家)と交流。打ち上げの後は、そのまま月の森に泊めてもらう。
 辺境の異空間で、なんだか夢の中のような時間を過ごした。

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