東京モダニカ vol.8
Presented by OK. PROJECT
南青山 レッドシューズ
【出演】リクオ/HAO 【DJ】S-KEN/ホッピー神山
風邪をひいてしまったあ。
この日は南青山のクラブでオールナイトイベントに出演。入り時間が遅いので、会場入りする前に、渋谷で行われていたHEAT
WAVEのライブに顔を出す。ライブは後半で既に佳境。会場はとてもいいヴァイブに満ちていた。演奏は骨太で熱く、それでいて柔らかさを感じさせるサウン
ド。ロックバンドっていいなあと思わせてくれるステージだった。
アンコールを見届けてから、急ぎ足で南青山へ向かう。西麻布、南青山界隈に来ることも、いわゆるクラブと呼ばれる場所で演奏することも久し振り。
会場のレッドシューズは、クラブ文化が日本に定着する以前の80年代に、その先駆けのような存在として西麻布で盛り上がっていたお店で、数年前に場所を移して再オープンした。レッドシューズが再オープンする前、この場所はOJASというラウンジ風クラブだった。
自分はヘルツをやっていた2000年前後に、そのOJASでクラムボンと共演したり(メンバーのミトくんは当時OJASのスタッフだった)、窪田晴男さん
が毎月主催していたオールナイトイベントに参加したりと、この場所によく足を運んでいたのだ。自分にとってOJASはあるタイプの人種と出会えるサロンで
あった。
再オープンしたレッドシューズはOJASの要素を受け継いだお店のように感じた。会場にはオシャレに着飾った男女が目立った。スノッブ
を匂わせる男性、セクシャリティを意識した女性。さっきのHEAT WAVEライブの客層とは随分違っていた。HEAT
WAVEの会場には地方の雰囲気があった。多分、各地から遠征して来た人も多かったのだろう。
東京モダニカというイベントは“都会の大人の遊び場”といった趣。この日の出演者である窪田晴男さんやDJのS-KENさん達は80年代からこの界隈を遊び場としてきた人達だ。都会の洗練とスノビズム。こういう雰囲気はちよっと久し振り。
S-KENさん意外のDJの音は、固くてでかくて耳に痛かった(S-KENさんのDJは場の空気を読み、歌心にあふれていた)。もうこういう音にはついていけないと思った。
自分の出演は日付が変わってから。ステージの最初、PAトラブルで音が出なかったり、とにかく劣悪な音響の中でのライブだった(リハーサルをやらずに本番ぶっつけだったことも一因だが)。しかも風邪で体調不良。
それでもモチベーションが落ちなかったのは、この空間に、ある種の猥雑さ、色っぽさを感じていたことが一因だろう。演奏していて、いつも以上に自分の中のオスが開放される快感があった。
やはり、さなざまな現場に身を置くのが面白い。そうすれば、さまざまな自分に出会うことができる。
体はヘトヘトになった。めずらしく声が枯れた。
★この日湘南海岸から観た富士山も素晴らしかった。
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