2000年5月20日土曜日

2000年5月20日(土)

トウキョーミュージックサロンスペシャル2DAYS、無事終了。
心配していた初日も 席がうまり、内容的にもとても充実した2日間だった。 特に初共演の朝日美穂さん、鈴木祥子さんとのセッション、昨日のアンコールでの三宅伸治さんとのセッションが印象に残っている。このイヴェントで恒例と なっているセッションは当日のリハーサルではじめて出演者同士が音を交わし合うケースが多く(セッションの曲自体が当日に決まることも 多い)、この日の僕と祥子さんのセッションもそのパターンだった。祥子さんは付き添いのスタッフを一人も連れずに会場入り。初対面 の共演者やスタッフに対してとても気さくでオープンマインドな感じ。リハーサルと本番を通 じて感じたことだけれど、あまり細かいことに気を囚われ ず、その場の乗りを大切にしながら音楽を楽しむことのできる人だ。相手の様子をうかがう前に自分の気持ちを開放させてみせる様はとても頼もしく 感じられた。音楽の持つ快楽に対して相当に貪欲な人なのだろう。最後の出演者全員によるセッションでは祥子さんにドラムを叩いてもらったのだが、これがま た素晴しかった。開放的。自由奔放。初期衝動。ときめき。こんな言葉が 思い浮かぶようなプレイだった。
三宅伸治さんとの共演は多分、9年振りぐらいかな。近いところにいるようでいて共演する機会がなかったのはたまたまのようにも思え るが、やはりそれなりの理由があったのかもしれない。
スタッフはもうステージのかたしに入っていた。それでもなりやまぬアンコール。僕は楽屋で困惑していた。自分が出ていってもう1曲歌うのは違う気がして三 宅さんに相談を持ちかけた。少しちゅうちょしていた三宅さんも一向に鳴りやまない拍手を聞いていっしょにも う一度、ステージに上がることに同意してくれた。コード進行と構成はステージ上で三宅さんから教えてもらった。ぶっつけでも不安はなかった。この曲が好き だからきっとうまくできる気がしていた。アンコールナンバーは友部正人さんの「はじめ僕はひとりだった」。 点と点が線につながり再会は新しい出会いになった。 失いたくない記憶とはこんな瞬間だ。

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