2001年6月7日木曜日

2001年6月7日(木)

マネージャーテツは点滴を打って名古屋へ。僕はライブのため、金沢へ。
今日のライブ場所である「もっきりや」は僕の姉が学生時代に長くアルバイトを していたので、高校時代にも遊びに来たことがある。このときの想いでを一つ。
僕はとくにすることもなく、夜の金沢の街をひとりぶらついていた。そんな時、 ふいに占い師に呼び止められた。きっと無防備な顔をしていたんだろう。手相を みてくれるという。僕は言われるままに手を差し出した。 占い師は最初に僕の持病を指摘した。それが当たっていたので僕はすっかり相手のペースにはまってしまった。占い師は最初にドキリとさせておいて、その後は 明るい未来ばかりを予測して、僕を喜ばせた。お礼を言って代金を伺った時に占い師が一言。「高いよ」。なんと16歳の高校 生に5千円(20年前当時)を請求するのだ。それを払ってしまった自分が今だに情けなく、かわいそうに思う。その後、中味のすっかりさみしくなってしまっ たサイフを握ったまま、やりきれない気分で金沢の街を徘徊し続けたのを覚えて いる。
僕はそれ以降、占いと呼ばれる類のものに一切、かかわることを拒否してきた が、ここ数年でやっと金沢でのトラウマが消えてきたようで、最近は占い師や超能力者と呼ばれる人達と接する機会を楽しむことがある。

もっきりやのマスター、平賀さんは最高のお客さんの一人でもある。いつもカウ ンターの中で、それぞれの曲の演奏とパフォーマンスに対して実にヴァラエ ティーに富んださまざまなリアクションを返してくれる。そしてライブが終わる と、とても丁寧な感想を伝えてくれる。マスターを慕って、集まるお客さんは多 い。20年前にお会いしたときから平賀さんの印象は変わらない。素直で飾りが なく、音楽への深い愛情とこだわりを持った愛すべきマスターだ。 この日もいい夜だった。

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