2001年7月2日月曜日

2001年7月2日(月)

旭川アーリータイムスでライブ。
先月、マスターの野澤さんからカセットテープを添えて丁寧な手紙をいただいていた。手紙の内容は、野澤さんの高校時代の先輩(最近、二十数年振りに再会さ れたそう)が作詞作曲された「アーリータイムス」というナンバーをぜひこの日のライブで歌ってほしいとのことであった。
なかなか難しい要請である。取り合えずカセットテープを聴いてみた。アーリータイムスに対する想い入れと現在の自らの心情がとても素直に伝わってくる フォーク調のナンバーであった。特にサビのメロディーと詞が印象に残った。け れど、今の自分が歌うには少し感傷的過ぎる。歌うべきか何度も自問した。北海道ツアーが始まってからもまだ迷っていた。前日の「臆病者」の件といい、この 曲の件といい北海道では自分の立ち位置を考えさせられるような出来事が続い た。結局、自分の中で特例にして歌うことにした。
ライブの後にお会いした先輩は寡黙で想像通り感じのよい方だった。野澤さんと先輩の物語に参加できてよかったと思った。
感傷的な表現はなるべく避けられたらと思う、けれど感傷にひたるのは人間の特権だ。この日、そんなことを思ったような気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿