東名阪ツアー2日め、名古屋クアトロ。
クアトロブッキング.マネージャーの柿原さんは広島クアトロへの転勤の為、こ の日が名古屋での仕事納め。 本当はもっと早くに広島へ行く予定だったのをこの日のライブの為に延期してくれたそう。こういう話を聴くとますますモチベー
ションが上がる。
この日は約9年ぶりに名古屋のイヴェンター、ジェイルハウスの小早川さんにコ ンサート制作をお願いした。
ここ数年、彼はプライヴェートで僕のライブに足を 運び続けてくれていて、いつかまたいっしょにライブをやることを約束していたのだ。
ライブをするにあたって、ほとんどの関係者が名古屋は鬼門だと言うけれど、僕
はここ数年、名古屋でのお客さんの反応にいつも勇気づけられている。この日も席を立って楽しそうに踊っているお客さんに多いに乗せられた。ステージのメン
バーも東京に比べると随分リラックスしていて、その場の空気を楽しんでいる感
じだった。
この日は2度めのアンコールで「ケサラ」を歌った。これはマネージャーテツの提案だったのだが、当初僕はあまり乗り気ではなかった。しばらくはこの曲から
は離れていたい気分だったのだ。けれど彼があまりにも強く主張するので、こちらが折れて歌うことにした。
歌ってみたら自分でびっくりするぐらい新鮮な気持ちで歌えた。不思議なほどすっと力みなく歌に気持ちが集中していった。
達観したかのように最後まで気持ちが乱れなかった。いや~歌ってよかった。
この日、ライブのオープニングを努めてくれたのは「ギロ」という地元バンド。 これが良かった。音楽的にはジャズやボサノヴァの要素が強く、’70年前後の
歌謡曲の匂いも感じられる。ポート.オブ.ノーツやエゴ.ラッピンに通じる今的 な空気感があって、これからが楽しみなバンドだ。
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