2007年5月27日日曜日

佐野元春セッション

お台場フジテレビ「僕らの音楽」 収録
オンエアー2007年6月15日(金)23:30~24:00
<出演> 佐野元春
<バックバンド>
G. 深沼元昭
B. 高桑 圭 (GREAT3)
Dr. 小松シゲル (ノーナリーヴス)
G. 藤井一彦 (The Groovers)
Piano リクオ
Organ 伊東ミキオ
Per. 大井スパム
Backing Vo. T.Tシスターズ、片寄明人 (GREAT3)
 佐野元春さんのバックでフジテレビ「僕らの音楽」の収録に参加。リハーサルも含めて、感慨深い、印象に残る仕事だった。
 1週間程前にセッション用の曲を受け取って自宅で予習していた時、自分でも意外なくらいに、高揚と感傷が同時にこみ上げてくるのを感じた。
  「これはあきらかに自分が通ってきた音楽なんだ」ということをたまらなく実感した。佐野さんの音楽を10代の頃から聴いていたせいもあるけれど、そこに収 録されていたバンドサウンドがあまりにも、自分が学生時代にキーボード奏者として参加していたバンドのサウンドと共通していたことが大きい。
 佐 野さんから送られてきた音源、とくに「約束の橋」に合わせて、自宅のピアノを弾いていたら、なんかたまらない気持ちになった。もう当時の自分のピアノアレ ンジそのもののような感じ。違和感がなく、懐かしく、とにかく盛り上がる。それでいて、切ないようなやるせないような気分。つまり、学生時代にバンドを やっていた時の感覚と記憶が一気によみがえってしまったのだ。
 自分達が学生時代にやりたかったようなことを佐野さんがやり続けてくれている、と言えば大先輩に対して大変おこがましい物言いだとは思うのだが、そう感じてしまったのだ。直接的にも間接的にも、自分が佐野さんからたくさんの影響を受けていたことをあらためて実感した。
  今回の佐野さんによる人選はとても興味深かった。集まったメンバーの多くが、普段はソロアーティストやフロントマンとしても活動するシンガーの一面を持っ ていた。そのせいもあって、演奏がサビの部分になると、マイクが立っていようがなかろうが皆演奏しながら合唱してしまうのだ。
 いわゆるロックバンドスタイルで演奏するのって、ほんと久し振りだった。燃えたなあ。とても高揚感のある旬の演奏を収録できた思う。高一の頃から聴いていた「アンジェリーナ」のリフを自分が弾くっつうのも、無邪気に興奮したなあ。
 佐野さん、やっぱかっこよかった。
  片寄君と高桑君とは、彼らがロッテンハッツをやっていた時以来だから多分15年ぶりくらいの再会。一彦とのセッションもほんと久し振り。相変わらず、ガッ ツがあって素晴らしく音色のよいギターを弾いていた。今回のセッションでも一緒だったミッキーとは9月以降に一緒にツアーを回る予定。
 収録が終って、学生時代にやっていたバンドで歌とギターを担当していたTに、佐野さんとのセッションをメールで報告した。
 返事が帰って来て、そこには「実は『約束の橋』は、自分がカラオケで唯一歌えるレパートリーです」と書いてあった。

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