石巻市、相馬市、いわき市の東北3ヵ所をソロ.ツアーして東京へ戻ってきたと
ころ。
なんか最近、地方でのソロライブがやたらと盛り上がる。
昨日のいわき市ソニックでのライブも弾き語りにかかわらず踊り出すお客がいた り、女子がキャーと叫びよるから、さらにアドレナリンがでたね。そう、ダ
ニー・ハザウェイのライブみたいな感じ。客席も一緒に歌ったりしてね、教会で ゴスペル歌って盛り上がってるような感じにも近かった。
この3日間、なんかが降りてきてた。はまった。で、ちょ?やばいとも思っ た。
俺なりにすかしたり、かわしたりしようとはしてたけれど、笑えない部分でお客 と波長が合いすぎる瞬間があって、後でちょっと怖いなと思った。 泣きたい人は笑わせたい。笑いたい人は泣かせたい。
最近、納得がいかず、腹立ってることが多いんやけど、この3日間はその感情を うまいこと昇華できた。いろんな人に会って、皆それぞれ素敵な感性を持ってい
ることを実感できた。 期待していないことが、伝わっていたりして嬉しかった。
「芸術とは怨念である。」と言った小説家がいるらしいけど、自分は今まで、そ ういう感情とは、あまりちゃんと向き合ってこなかったかもしれない。
俺が創作活動を続ける限り、この「怨念」とやらが消えることはないだろう。 だって、すぐに理解されても困るしね。理解されない限り「怨念」は残ってゆく
わけで。
こういうことを言うのははじめてやけど、俺はヘルツがあまり多くに伝わらず、 理解されないまま活動停止することが、今だに割り切れず、腹立たしい。
多分、ラスト.ツアーは皆の想いが凝縮されてハッピーに終わるとは思うけど、 割り切れない気持ちはどっかに残るやろな。
ヘルツの活動が停止しても俺はこれから、残された作品で、ヘルツの評価を上げ てやろうと思う。だから、その前に自分にたいする評価を上げんとね。
今後、もし俺が素敵にかっこよく軽い感じで歌っていたら、きっとそれは「怨 念」という燃料が燃えているからやよ。あれは、よう燃えるで。「憎しみ」も
「愛」も「憂鬱」も「怨念」もすべて、美しく燃やしてやる。 さあ、もうすぐヘルツのラストツアー。
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