2009年4月25日土曜日

ヒップホップ.イベントに参加

南青山 AYOYAMA月見ル君想フ 
「スイカ夜話」~第14夜
出演:スイカ 【ゲスト】サイプレス上野とロベルト吉野/ リクオ
 自分がヒップホップ系のライブイベントに誘われるのはめずらしい。
  この日のイベントを主催したスイカは、MC2人、ポエトリーリーディング、べース、カフォン、キーボードからなる生バンド.スタイルのヒップホップ.グ ループ。編成も音楽性もとてもユニークで、ヒップホップに軸足を置きながら、飄々とジャンルを超えてゆくスタンスが素晴らしい。
 スイカのMCの 1人であるタカツキは自分と同郷の京都出身で、3年前に自分が発表したアルバム「セツナウタ」に収録した「同じ月を見ている」の作詞者である。彼はウッド ベースを弾きながらのラップというスタイルも得意としていて、そういうときの彼はラッパーというより、吟遊詩人の佇まいがある。
 彼らが主催するイベントだから、ジャンルに閉じた雰囲気はみじんなく、会場には終始オープンでハッピーな空気が満ちていた。オーディエンスのリアクションも素晴らしくて、ソロのステージもセッションも心から楽しめた。
 スイカもゲストのサイプレス上野とロベルト吉野もユーモアのセンスをとても大切にしていた。言葉遣いにはにさりげない知性や品性が感じられた。柔軟で、軽くて、やんちゃで、楽しくて、ちょっと切ない感じ。歌心が伝わった。
 スイカがアレンジしてくれて一緒にセッションした「孤独とダンス」は、TOTOちゃんが女性の視点で長いポエトリーを加えてくれた。映像が思い浮かぶ言葉だった。とても新鮮で、これこそコボレーションだと思った。
  スイカが育んできた空間は、自分が求めているそれにすごく近い、同じなんだなと思った。こういう現場に身を置くとまた創作意欲がわいてくる。何かやれそうな気になる。

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