奄美大島の郷土料理、鶏飯午後2時過ぎ、奄美空港着。ライブでお世話になる「ASIVI」の麓さんと正一さんが車で迎えに来てくれる。去年の2月以来、約1年振りの再会。
天候は曇り時々晴れ。少し汗ばむくらいに暖かい。
名瀬市に入る途中、鶏飯(けいはん)専門店で昼食。鶏飯、焼き鳥、鳥刺し、ビールを注文。うまいねんな、これが。
鳥刺し
夜は麓さんと正一さんに奄美の家庭料理を食べさせるお店に連れていってもらう。美味しい。
その後「ASIVI」で飲む。奄美のお酒と言えば、黒糖焼酎。ひたすらこれを飲んで語り合う。
麓さんにとってこの1年は、音楽を愛しながら奄美に暮らす人間として、非常に考えさせられることの多い1年だったそう。
麓さん達地元の音楽仲間がデビュー前から見守っていた元ちとせさんが大ブレイクしたのをきっかけに、この小さな島は急激に中央の注目を集めるようになった。奄美在住の唄者にもメジャーデビューの話がいくつも舞い込んだそうだ。
けれどその話に乗る唄者は結局、いなかったとのこと。
奄美には基本的にプロの唄者は存在しないそうだ。奄美の唄者は音楽があって生活があるのではなく、生活の中に音楽があるのだと、麓さんは言う。普通に仕事 を持って生活している中から歌が生まれ、育まれて行く、これが奄美の島唄の基本スタイルであることを麓さんはこの1年で再確認したそうだ。
奄美にはFM局が存在しない。麓さんは今、奄美にコミュニティーFMをつくることを考えていると言う。本土からミュージシャンを招いての音楽イヴェントも 積極的にやり続けるようだ。新しい風も受け入れながら、島の文化、生活スタイルを見直し、それを内外のより多くの人達に伝えてゆくことを麓さんは今、真剣 に考えている。
ASIVIで飲んだ後は正一さんがやっている「2TONE TRACK」というバーに場所を移して飲む。
そこで同じカウンターで飲んでいた男性から声をかけられる。話を聞くと、その男性は今から4、5年前にオレが大分市でライブをやったときにオープングアクトで歌ってくれた人だった。名前は團塚さん。思わぬ再会。
なんでも昨年、大病を患って九死に一生を得た後、思うところあってホテルのフロント.マンの仕事を辞め、車に寝泊まりしながらの旅を始めたそうだ。奄美に は島唄にふれたくて2週間程前から滞在しているとのこと。車にはジャンベを積んでいるとのことなので、せっかくだから明日のライブで何曲か参加してもらう ことにした。
お店でバイトしているともちゃんは岩手出身の22歳。歌手を志して東京に出てきたときに奄美出身の唄者、朝崎郁恵さんのCDを聴き、感動。島唄を習うため に昨年、奄美にやってきたそう。4月には東京に戻るとのこと。せっかくなので明日の打ち上げで島唄を披露してもらうことにした。
いや~、楽しみ。
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