2011年11月11日金曜日

ツアーファイナル2DAYS初日は21歳の2人がゲスト。

下北沢 440(Four forty)
「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」
【出演】ウルフルケイスケ&リクオ
【サポート・ミュージシャン】寺岡信芳(ベース)/小宮山純平(ドラム)
ゲスト:渡辺大知(黒猫チェルシー)/千賀太郎(Harp)
 MCCツアーもいよいよラスト2公演。ツアーの締めは長年慣れ親しんだ街、下北沢で。
 湘南に越してからも下北沢には訪れる機会が多いけれど、なんだか来る度に新しい建物が出来ていて街の変化が早まっている感じ。下北沢に大型店ができるこ とにはやはり違和感がある。駅が地下になって駅前のロータリーが完成したら、街はもっと大きく変わってしまうのだろう。これからも個人店が元気で、車より も人重視の街であってほしいと思うのだけれど。
 バンドの演奏は回を重ねるごとに着実にグルーブが増してゆく感じ。このツアーで終わるのはもったいない。もっと新曲を書いて、このバンドで歌いたいなあ。
 この日のゲスト、渡辺大知君(黒猫チェルシー)と千賀太郎君の(Harp)の2人はともに21歳。若いなあ。自分の21歳は、まだバンド活動を初めて間もない頃で、完全にアマチュアの学生だった。自分に比べると2人は随分と早熟だ。
 2人と自分との年の差は26才。でも、一緒に音を出したら、歳の差による違和感は、ほとんど感じなかった。お互いがオープンであれば、音楽は世代を軽々と超えるのだ。
 大知君は文系のニオイがする。学校では、群れることができず、不良にもなれなかったタイプ。「10代の頃は自意識過剰で自分の色んな部分が嫌いだったけ れど、バンドをやることで自分の醜い部分をさらけだせばいいと気付いて、楽になった。」打ち上げの席で、大知君が語ってくれた言葉だ。
 ライブでは彼のオリジナル以外に、ボガンボスの「魚ごっこ」やブルーハーツの「夕暮れ」といった日本のロックのカヴァー曲も一緒にセッションした。ステージ上でパンキッシュに体をくねらせ、シャウトし続ける彼の瞳がすごく澄んでいたの印象的だった。
 大知君はバンド活動以外に、映画の主役をはったり、NHKの連ドラに出演したり、CMに出たり、役者としても活躍している。将来は小説を発表したり、映 画監督もやってみたいとのこと。これだけ才能がありながら、奢りや擦れた感じが全然なくて、とても素直な印象。きっと、どんどん色んなものを吸収して、さ らに魅力的に表現者になってゆくんだろうな。
 千賀太郎君との共演は実は2度目。彼が天才ハープ少年としてテレビで特集され話題になっていた頃、その火付け役となったテレビ番組の企画で、彼と一度 セッションしているのだ。それから15年の歳月が流れて今回久し振りの再会となったのだけれど、太郎君は15年前のセッションのことをよく覚えてくれてい た。
 その当時から太郎君は6歳だとは信じられないような演奏テクニックを誇っていたけれど、15年の歳月を経て、そのプレイは、磨きがかかるどころか、円熟 さえ感じさせる域にまできていた。こうなると、彼がここから先どんな風に壊れて、内面のノイズを表現してゆくのかが見てみたい。太郎君とのセッションは臨 場感にあふれ、素晴らしい演奏になった。
 大知君も太郎君も、ステージで一番弾けることができる、本番で力を出せるタイプ。2人の集中力と才能に、とても刺激を受けた。若い生き血を一杯吸ったど~。
 明日はいよいよツアーファイナル。

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