オーナーの片倉さんは、町で鉛筆工場を営む、話好きの実に元気な親父さん。Jamをオープンさせたのが10年前。それ以来、このスペースを地元の人達に広く開放するだけでなく、片倉さん自らがさまざまなアーティストを招いて、コンサートを企画してこられた。
ホールのピアノはYAMAHAのG3。それ程高価なものではなく、比較的手に入れやすい機種と言える。しかし、JamにあるG3は特別である。
その音色は繊細でまろやか、タッチは指に吸い付くような感触で、こちらの思いに実によく応えてくれる。自分はツア-中、あまりリハーサルに時間をかけな いのだが、この日は気持ち良さのあまり、時間を忘れて弾き続けてしまった。聞けば、片倉さんがこの日のライブの為に、調律師に細かく注文して、オレのピア ノ・スタイルに合わせた調整をしてくれたそうだ。
★ Jamのピアノ。横の花はダリア。
このピアノの鳴りの良さは、ホールの響きとも大いに関係していた。反響が強過ぎず、デッドにもなり過ぎず、丁度良い柔らかい響き。しかも、ステージと客
席の音の響きや鳴りが変わらない。ホール全体に、実にまろやかに、心地良く、音がまわっていて、どの場所でも最高の響きを味わうことができる。とにかくこ
のホールは片倉さんのこだわりが隅々まで行き届いていて、リハーサルの段階で、すっかり感心してしまった。
ホールの隣は喫茶レストランになっていて、片倉さんの奥さんが仕切っておられる。ここの料理がまた素晴らしい。
リハーサルの後、松茸のおにぎり、地元でとれる菊のお浸し(「もってのほか」という名の品種だそう)、そして林檎がたっぷり入って具だくさんのカレーライスを頂いた。地元でとれる素材が生きていて、どれもとても美味いしかった。
お店のメニューの一つであるピザは、粉から練って、庭先にある窯で焼かれる。打ち上げの時に焼き立てのピザを、さまざまなトッピングで頂いた時には、思わず顔がほころんだ。
ライブは飲食持ち込み自由。会場では開演前から、方々で酒が酌み交わされ、実に賑やかで和やかな雰囲気。客席は既にウェルカム状態。ライブはスタートから大いに盛り上がった。とにかく反応がよい。打てば響きまくる。客席との会話が楽しい。
片倉さんは「お客さんそれぞれが自分でライブをコーディネイトしてゆくべきだ」との考えを持っていて、そういった空間作りを常に心掛けているそうだ。少し大袈裟かもしれないが、この日集まったお客さんには、「片倉イズム」がしっかりと浸透しているように思えた。
打ち上げの途中から、地元の人達によるいつ終わるともしれないセッションが延々と続いた。その演奏に合わせて太極拳風の妖しい踊りを披露する女性も登場。皆が好きに楽しんでいる。 印象深い一日だった。
ホールの隣は喫茶レストランになっていて、片倉さんの奥さんが仕切っておられる。ここの料理がまた素晴らしい。
リハーサルの後、松茸のおにぎり、地元でとれる菊のお浸し(「もってのほか」という名の品種だそう)、そして林檎がたっぷり入って具だくさんのカレーライスを頂いた。地元でとれる素材が生きていて、どれもとても美味いしかった。
お店のメニューの一つであるピザは、粉から練って、庭先にある窯で焼かれる。打ち上げの時に焼き立てのピザを、さまざまなトッピングで頂いた時には、思わず顔がほころんだ。
ライブは飲食持ち込み自由。会場では開演前から、方々で酒が酌み交わされ、実に賑やかで和やかな雰囲気。客席は既にウェルカム状態。ライブはスタートから大いに盛り上がった。とにかく反応がよい。打てば響きまくる。客席との会話が楽しい。
片倉さんは「お客さんそれぞれが自分でライブをコーディネイトしてゆくべきだ」との考えを持っていて、そういった空間作りを常に心掛けているそうだ。少し大袈裟かもしれないが、この日集まったお客さんには、「片倉イズム」がしっかりと浸透しているように思えた。
打ち上げの途中から、地元の人達によるいつ終わるともしれないセッションが延々と続いた。その演奏に合わせて太極拳風の妖しい踊りを披露する女性も登場。皆が好きに楽しんでいる。 印象深い一日だった。
★Jam外観。手前右は片倉さん自作の月観台。
★ピザ窯の前で片倉さんと撮影。
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