2006年4月18日火曜日

Miltoninana満喫ー沖縄恐るべし

宮城県白石市 白石碧水園能楽堂 
cafemilton presents 15th anniversary
Miltoninana music Live 白石 2009~15年目の音楽開花宣言~
【出演】山口洋/リクオ/坂本サトル/新良幸人/大島保克/下地勇/Yukie/すみれ
 前日にあんだけ飲んで盛り上がったら、そら酒も残るわな。しかもイベントの開演は午前からで出番が昼過ぎ。アルコールが抜ける間もない。
 この日のライブ会場は能楽堂。音を響かせるためにステージの下には大きな壷が仕込まれているとのことで、マイクがいらないんじゃないかと思えるくらいの響き。 
 ステージの裏の広間が楽屋だったので他の出演者の演奏がよく聴こえた。
自分の出番前、二日酔いの状態のまま楽屋で横になっているときに、石垣島出身の唄者、大島保克くんの演奏がもれ聴こえてきた。彼の生演奏を聴くのはこの日が初めてだった。
 その歌声と三線は心の奥深くまで響いてきた。横になっていられなくなって、体を起こし、客席まで彼の演奏を聴きに行った。このような天に響く、天と繋がる音楽を体験するのは、古謝美紗子さん以来に思えた。
 彼の佇まいはとても涼しげで、その音は哀しみとか歓びとか一言で言える感情を超えて、心というよりも魂の方に届いた。あの世とこの世を行き来しているような表現。自分は大島保克という人間に、大きな興味とリスペクトの気持ちを抱いた。
  続いてステージに立った新良幸人に対しても同様の思いを抱いた。2人は同郷の唄者でありながら相当に違った個性を放っていて、そのコントラストが両者の存 在をより際立たせているように思えた。新良幸人の表現には聖と俗を行き交いながらも、俗に軸足を置く人間がかもしだす色気を感じた。彼の三線は実にスケベ であった。
 2人の表現には知性と野生の共存を感じた。自分もそうありたいと思う。
 2人の演奏を体験して、2日酔いのことは忘れてし まった。彼らにインスパイアされたそのままの状態でステージに上がれたから、演奏中はとてもいい集中力を保つことができた。能楽堂の響きにも影響されて 「ケサラ」は生音で演奏した。続いてヒロシを紹介して2人でセッション。アンコールは出演者全員で「満月の夕」を演奏。
 記憶に残るライブになった。

  各ライブ会場での出演者とスタッフが全員集って、ミルトンで行われた打ち上げは、昨夜に続いてえらい盛り上がりになった。EPOさんとは沖縄以来の再会。 アコーディオン奏者の桑山さん、ギタリストの笹子さんは初対面であった。この日も新良幸人の身を削った宴会芸と、大島保克の話芸はさえまくった。
  宴の後半、人数もかなり減って来て、自分も帰るタイミングを見計らっていた時に、宮古島出身の下地勇が島の風習である「お通り」を始める。やばいなあ。勇 君が親になって、まず口上を述べた後にグラスに注がれた泡盛が回され、全員が一気飲みしてゆくのだ。この時間帯でこれはきついで。
 自分も一気に飲みしてお通りが一回りし終わったところで帰ろうとしたら、今度は保克くんが立ち上がって、次は自分が親になってもう一回しすると言い出す。付き合うしかないわ。沖縄恐るべし。
 打ち上げの最後まで盛り上がって、お通りにも付き合っているミルトンマスター&ママも恐るべし。狂ってる。まあ、そうでないと、こんなイベントできひんわな。

 酔いつぶれる寸前の状態でホテルに戻る。そして明日は午前中からライブなのだった。しかも夜と2ステージ。

0 件のコメント:

コメントを投稿