2006年1月25日水曜日

1/25 (水)

細木数子についてちと
 久し振りのオフ。スイッチが切れて、1日中眠い。何もやる気が起きない。
 夜にテレビをつけたら細木数子が出てた。毎回のことであるが、とにかく言いたい放題、威張りたい放題。なんでそこまで言われなあかんねん、と言いたくなるくらいにズバズバ言いまくりである。世の中にはAとかBとかはっきりと決めつけてほしい人が多いのだろう。
 テレビタレントとしては確かに優れたエンターテイナーだと思う。時にはなるほどと思わせる言葉もある。しかし、あの断定的で脅迫まがいの物言いはちょっとどうかと思う。「あなたは確実に地獄に落ちます」なんてことを言ってしまっていいのかな。
 「大殺界」というネーミングは優れていると思うけれど、細木数子の脅し的手法を象徴した言葉だとも思う。知り合いが教えてくれたのだが、オレも去年から「大殺界」に突入しているそうだ。しかも本厄中。やはり気にはなる(でも去年は充実してたなあ)。
  しかし、ちと考えてみたら12年の内に3年も「大殺界」の時期があって、さらに六星占術では、年運だけでなく、月運、日運もあるそうだから、これに「中殺 界」とか「小殺界」を加えたりしたら、一生年中殺界だらけやん。そう考えると「大殺界」だ「中殺界」だと言って、左右されるのがばからしく思えてくる。
 知り合いから聞いた話である。
  彼は、年齢が厄に入ったので神社で厄払いをしてもらうことにする。いざ神社に着いて調べてみると、厄払いにも松竹梅といった感じの料金設定が色々あって、 松竹あたりだと予算を超えてしまうことが判明。「やはり高いお金を支払った方が効果があるのだろうか」と悩んだ彼は神主さんに相談する。以下神主さんのア ドヴァイス。
 「厄と言っても昔の時代に考えられたものだから、今は平均寿命も高くなって、必ずしも厄年が現代人あてはまるとも限らない。人によってもそれぞれだから、あまり気にしなくてよい。一番安い値段にしとけばいい。」
 この言葉で彼の心はとても楽なったそうだ。
 「占いで人生なんか変わらないわよ」
 細木数子の言葉である。時々、ライブ中にネタで使わせてももらっている。ズバリ言い続ける細木数子を観ていると、この人は確信犯的に視聴者のニーズに応えようとしているのかもしれないとも思う。
  単純なストーリー、簡単な答を求める人が増えているのだろう。しかし、あらゆる事像には表と裏、光と影があり、AとBの間にこそ真実が隠されていたりす る。だから面白い。そういう部分にスポットを当てることによって、すぐれた詩や歌が生まれて来るのだと思う。それらを無視した一元論や単純な物語ばかりが 求められているとしたら、表現に携わる人間にとっては難しい時代かもしれない。

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